AI人材はイノベーターであれ。DXの先駆者が心がけていること。

AI人材はイノベーターであれ。DXの先駆者が心がけていること。

2021年2月25日(木)、大学生・大学院生限定のオンラインイベント「デロイトトーマツコンサルティング 執行役員 森正弥氏から学ぶAI人材としてのキャリア論」を開催しました。
本イベントでは現在デロイトトーマツコンサルティングの執行役員でこれまでもアクセンチュアや楽天といった名だたる企業で新時代のデータ戦略をリードしてきた森正弥氏をお招きし、講演とパネルディスカッションを行いました。

 

IT最先端のアメリカで感じた日本に対する危機感

アクセンチュアでキャリアを歩み始めた森氏ですが、日本に対する強烈な危機感を感じたタイミングがあり、それがその後の自身のキャリアにも影響を与えていると言います。
当時若くしてアクセンチュアがシリコンバレーのパロアルトに置く研究所の担当マネージャーとなっていた森氏。現地の高い意志と技術力で急速に進化していく現地の様子を見て、「日本は置いて行かれる」と強く感じたそうです。


このままでは日本は置いて行かれてしまう。研究開発を推進し日本の産業を引っ張っていく企業を育てなければ。

 

その体験を元に、個人的に付き合いのあった楽天の役員陣に「研究開発を推進し日本の産業界の見本になってほしい」と伝えていたところ、ご縁があって楽天に転身。自身の危機感や想いを具現化すべく、世界5カ国7拠点での研究開発統括と1200名規模の組織構築に邁進します。
その活躍は企業を越えて評価され、日経BP社 IT Pro 「世界を元気にする100人」や日経産業新聞40周年記念特集「若き40人の異才」に選出されるなど、日本の産業界において多くの人がその名を知ることとなりました。

 

AIがもたらすキャリア観の変化と求められる資質

ニューリーダーのキャリア観

森氏は参加学生に対して新時代のリーダーたちのリアルを見せます。株式会社エクサウィザーズの石山氏や株式会社シナモンの平野氏の例を挙げながら、社会課題を解決することを自らのキャリアとしていること、そしてそれをAIで解決しようとしていることが示されました。
AIについて、1956年にその言葉が誕生したものの、決まった定義は無いとしていますが、森氏自身は「進化する技術であり、未来への期待である」と表現できるとしています。


AIを自分なりに表現するなら、AIとは進化する技術であり、未来への期待である。

 

まさにこの表現の意味するところを理解し、より良い世の中を作るためにキャリアを開拓していけるのがニューリーダーと言えるのではないでしょうか。

 

AI時代には枠組みを生み出していく仕事をしよう

また、AI自体も進化しています。これまでは法則性を見つけて繰り返すことがAIの実現できることでしたが、現在は作曲や画像、映画のスクリプトなど何かを新たに生み出すことが可能となっています。
進化したAIとともに生きていくこれからの時代において、新卒でこれから社会に出ていく学生たちにはぜひイノベーターであってほしいというメッセージが投げかけられました。仕事は与えられるものではなく、生み出すものであるというパラダイムシフトを受容し、AIの苦手なことを人間の創造性で補完・昇華していく働き方です。

 

森氏は労働の形態をオペレーター・モデレーター・コミュニケーター・イノベーターに分け、AIによってオペレーター領域の仕事は減っていき、それ以外の領域は引き続き人間が担っていくことになると指摘しています。
引き続き人間が担っていく仕事の領域の中で、自分をどうポジショニングすれば良いかについては、まず自分がどういう人間であるか、何を喜びとしているのかを自覚的であることが必要であると指摘しています。
その上で、これから社会に出てAI人材を目指す学生たちには、創造によって新たな価値を生み出したり社会を改善していくイノベーターをぜひ目指してほしいという激励の言葉がありました。

 

「非常識がイノベーションを生み出す」

講演後には参加者から多くの質問がありました。その中でも印象的であったのは「非常識がイノベーションを生み出す」という言葉です。
質疑応答の中で「非常識」という言葉は2回出てきました。1回目は「プログラミング、統計、英語などどれから勉強に手を付けてよいかわからない」という質問に対し「英語でプログラミングして統計を勉強すればよい」という回答の中です。
わからないことをすべて同時に勉強するという一見非常識な回答ですが、80%程度の英語の理解でも進めていくことで徐々に、情報収集能力もあがり、英語の世界観で構築されたプログラミングや統計も概念レベルから体得できるとしています。

2回目は、森氏自身のメンタリティとして、「イノベーションをするために非常識であることを心がけている」とお話いただいたときです。
例えで上げていただいたのは、インターネット黎明期に各検索エンジンが情報の総合窓口機能を競っていたとき、検索窓だけをシンプルに配置し検索アルゴリズムの開発に傾注したGoogleの例を考えます。当時の検索エンジンの常識とはかけ離れていて、他の誰も真似しなかったGoogleの戦略ですが、現在明らかなように、世の中に受け入れられ、気づいた時にはマーケットを変革し、確固たる地位を築き上げていました。


イノベーションを起こすために非常識であれ

 

Googleの行動は誰もが見ていましたが、誰もそこに乗っていくことはできませんでした。なぜなら非常識だったからです。このように、非常識さが参入障壁となり、他社が入ってこないうちに一気にマーケットに変革を起こしシェアを奪ってしまう、まさにイノベーションです。

これからの変化が多い時代にAIを駆使して活躍される学生の皆さんにはぜひ胸に刻んでいただきたいアドバイスです。

スキルアップAIのメールマガジンでは会社のお知らせや講座に関するお得な情報を配信しています。
配信を希望される方はこちら

また、SNSでも様々なコンテンツをお届けしています。興味を持った方は是非チェックしてください♪
  • Twitter
  • Facebook
  • LinkedIn
更新日:2021.04.13
Page Top