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【セミナーレポート】集まる!続く!AI/DXコミュニティ設計・イベント設計の原則と成功事例を公開

多くの企業がDX人材育成に取り組んでいますが、「研修で学んで終わり」になってしまい、現場での実践や全社的な展開につながらないという課題を抱えています。
この「学ぶ」から「実践する」、そして「広める」への壁を突破する仕組みとして、社内コミュニティが注目されています。
しかし、いざコミュニティを立ち上げても、「人が集まらない」「続かない」という失敗事例も少なくありません。
本記事では、2025年11月19日に開催されたセミナー『集まらない・続かないを打破!DXコミュニティを成果直結に導く設計の秘訣と成功事例』の内容から、コミュニティを成功させるための戦略的設計と具体的な解決策をダイジェストでお届けします。
スピーカー:

株式会社スキルアップNeXt
エクスペリエンスデザインユニット AI/DXマーケティンググループ
菅井碩道
総合人材会社にて新卒採用・営業・マーケティングに従事した後、スキルアップNeXtに参画 。 シリーズ累計受講者数31万人、導入社数1,000社を超える同社の実績を背景に、単なるツール導入に留まらない「組織を変えるAI/DX人材育成」のノウハウを発信している。現在は、企業のデジタル化を加速させる実践的なアプローチ手法の啓蒙に注力 。
成功するコミュニティの「5つの設計原則」と「KPI」
トップダウンとボトムアップを循環させる仕組み
菅井:
従来のAI/DX研修にはある限界があります。それは「学ぶ」だけで終わってしまい、現場での「実践」や、その成果を「広める」フェーズへなかなか繋がらないということです。
私たちは、コミュニティを単なる「仲良しクラブ」や「交流の場」とは捉えていません。組織変革を駆動する「戦略的エンジン」だと定義しています。
DX推進には、経営トップのビジョンを現場に浸透させる「トップダウン(実行力の担保)」と、現場で生まれた成功事例や実践知を全社に広める「ボトムアップ(文化の醸成)」の双方向の動きが必要です。
コミュニティは、この2つの循環を同時に、かつ高速に回すためのハブとしての役割を担うのです。

継続の鍵は情熱ではなく「設計」にある
菅井:
では、機能するコミュニティを作るにはどうすればよいのでしょうか。継続の鍵は、運営者の情熱ではなく「設計」にあります。
私たちが提唱する「5つの設計原則」をご紹介しましょう。

- 明確なビジョン
AI/DX戦略と連動した存在意義を言語化します。 - 実践につながるコンテンツ
インプットだけでなく、相談会やハンズオンなどのアウトプット機会を提供します。 - 多様な人材の交流
部署を超えた交流と、失敗を許容する心理的安全性を設計します。 - 成果の可視化
小さな成功を称賛し、社内に流通させる仕組みを作ります。 - 持続可能な運営体制
特定のエバンジェリストに依存せず、専任者が不在でも運営可能な体制を構築します。
ここが成功のカギ
もうひとつ重要になるのが、コミュニティの「KPIマネジメント」です。
では、具体的にどのようなフェーズで、どの数値をKPIに設定すべきなのでしょうか? また、DX推進における指標とどう接続させればよいのでしょうか?
このとき参考になる「成熟度モデル」の考え方については、アーカイブ動画で図解とともに詳しく解説しています。

なぜコミュニティは失敗するのか? 3つの課題と解決策
AI/DXコミュニティが陥る「負のループ」
菅井:
設計が不十分なままコミュニティを開始すると、参加者側で以下の3つの課題に直面しやすくなります。

- 集まらない:告知しても参加者が増えず、固定メンバー化する。
- 盛り上がらない:参加者が受け身(ROM専)で、議論や投稿が生まれない。
- 価値が生まれない:業務に役立つ情報がなく、成果が見えないため人が離れる。
菅井:
これらは参加者の課題ですが、放置すると、運営側の負荷増大やモチベーション低下を招き、最終的にコミュニティは自然消滅してしまいます。
典型的な失敗パターンとその打開策
菅井:
特に多い失敗パターンとして、「とりあえずチャットツール(SlackやTeamsなど)を入れただけ」というケースがあります。
「場」を用意しても、心理的安全性が担保されていなければ、社員は「何を投稿していいかわからない」と萎縮してしまいます。

菅井:
こうした状況を打破するために、私たちは「イベント設計の4つの要素」を推奨しています。
「特別感」「ゲーム要素」「実践スキル」「フォロー」の4つです。
例えば、「イベント後のフォロー」と「Hub機能(チャット)」を連動させることが重要です。イベントの熱量をトリガーにして、チャット上の議論を活性化させる具体的な手法などがあります。

ここが成功のカギ
チャットが静まり返ってしまう場合、運営側は具体的にどんな投稿を投げかければいいのか? イベントのネタが尽きた時、企画をどう立て直せばいいのか?
明日から使える具体的な企画・運営ノウハウや、失敗パターンごとの詳細な処方箋については、動画本編で全てお話ししています。

【事例】「PoC止まり」を脱却し、自走する組織へ
システム開発企業における案件獲得の成功例
菅井:
ここからは、実際に私たちがご支援し、成果を上げた事例をご紹介します。
ある従業員2万人規模のシステム開発企業様では、AIに関する知識不足や技術レベルのばらつきにより、顧客から相談を受けてもPoC止まりで、継続的な運用案件につながらないという課題がありました。

菅井:
そこで私たちは、単なる勉強会ではなく「AI開発案件の獲得」を目的としたコミュニティを設計しました。
ターゲットを明確にし、現場エンジニアがすぐに使える成果物を提供しながら、月2回の壁打ちミーティングで運営を伴走支援しました。
その結果、AIに関心のある層を巻き込みながら実践知が蓄積され、「PoC貧乏」を脱却して運用フェーズの案件獲得につながる事例が生まれ始めました。
ー この事例で現場の動きを劇的に変えた成果物とは?
また、製造業や飲料メーカーなど他社ではどのようなアプローチが有効だったのか?
成功事例に共通する「仕掛け」や、運営負荷を抑えながら成果を最大化するためのポイントについて、動画でさらに深掘りしています。
パネルディスカッション:運営のリアルな悩みへの回答
現場の「これどうする?」に専門家が回答
ー セミナーの後半では、スキルアップNeXt コミュニティマネージャーの森田も交えてパネルディスカッションを行いました。事前質問や当日のQ&Aから、コミュニティ運営担当者が抱えるリアルな悩みにお答えしています。
例えば、「AIのテーマが浮かばずイベントが開催できない」というお悩み。
これに対しては、自社ツールや中期経営計画などとの連動を前提としつつ、メンバーのレベル感に合わせた企画、例えば初心者歓迎会や事例共有会から始めるのが有効だと回答しました。
また、「チャットはあるが受け身で投稿がない」というお悩みには、グランドルールや目的の周知が大前提であるとお伝えしました。その上で、コアメンバーへの根回しや「ここは見るだけでOK」「ここは発信する場」といったチャンネルの使い分けを明示することが重要です。
このほかにも、「運営リソースが足りない場合の優先順位のつけ方」や「停滞期にまず手をつけるべきこと」など、実務に即した具体的な提案を行いました。
専門家が語る「失敗しないための勘所」や、より詳細な質疑応答の内容は、ぜひアーカイブ動画ですべてご確認ください。
運営の悩み、動画で解決しませんか? 全編視聴はこちら(無料)
まとめ:コミュニティは「生き物」。だからこそ設計が重要
菅井:
コミュニティは、立ち上げて終わりではありません。「生き物」です。参加者の熱量を維持し、組織の成果につなげるためには、緻密な計算と設計が必要です。
自社だけで解決できない課題は、プロに相談を
今回ご紹介した事例のように、多くの企業様が抱える「設計」や「運営」の悩みを伴走型で支援するのが、私たちの「コミュニティ構築ご支援サービス」です。
コミュニティの課題を可視化する「アセスメント」から、戦略策定、イベント運営、効果測定まで、一気通貫でサポートします。
「何から手をつければいいかわからない」「今のコミュニティを改善したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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