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ChatGPTの活用事例40選|仕事・ビジネスでの活かし方を具体的に紹介

ChatGPTがリリースされて以降、仕事やビジネスにおいてChatGPTを活用する方が急増しています。そんな中で「具体的なChatGPTの活用方法を知りたい」という方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ChatGPTの活用事例20選と企業別事例5選、ジャンル別に実際に企業で活用した事例10選を紹介していきます。仕事・ビジネスでの活かし方を具体的に知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ChatGPTはビジネスに活用できる?
ChatGPTはビジネスのさまざまな場面で活用できます。例えば、ビジネスメールの作成などの基本的な業務から、企画のアイデア出しまで、多岐にわたる業務をサポートしてくれます。
特に、文章を作成してくれる点は非常に便利であり、ビジネスメールや社内文書、カスタマーサポートなどの作業負担を軽減できるのは、企業にとって大きな魅力でしょう。ちなみに、このような文章を作成するAIを生成AIといいます。
実際に、ChatGPTを導入する企業は業界問わず急増しています。ChatGPTをうまく導入すれば、業務を効率化でき、コア業務により集中できるようになるでしょう。
ChatGPTの活用事例25選
仕事やビジネスにおいてChatGPTをどのように活用できるのか、具体的な事例を交えながら紹介していきます。
1.リサーチ業務
ChatGPTは市場・競合・専門用語などのリサーチ業務に有効です。ビジネス用途では、事前調査により市場の概要、顧客ニーズ、成功要因などが把握でき、ChatGPTの回答を起点に詳細データを探索することで効率的なリサーチが可能です。
例えば、自社が新しい市場に進出する場合、ChatGPTを活用することでその市場に関する情報を事前に獲得することができます。具体的には、市場の概要やその市場で商品・サービスを売るためのポイントなどを質問するとよいでしょう。ChatGPTで全体像を理解した後に、より詳しいデータを自分で調べる流れにすると、効果的に情報収集を行うことができます。
また、ChatGPTによるリサーチ業務の効率化により、生産性の向上や業務負荷の軽減にもつながります。
参考:「ChatGPT」マーケティングリサーチ業務への活用を開始
2.文章の添削・校正
ChatGPTは、文章の添削・校正においても活用可能です。ビジネスメールや社内文書をChatGPTに入力することで、日本語表現の誤りや文体の統一を迅速にチェックできます。修正結果をレビューするだけで、品質の高い文章が作成可能です。一番身近な例として、ビジネスメールの添削・校正が挙げられます。作成したビジネスメールを入力した後に、「日本語に誤りがないように修正してください」というプロンプトを与えると、正しい文章で返してくれます。
また、社内文書の作成やWebページの制作などにも役立つでしょう。
3.言語翻訳
ChatGPTは多言語対応が進化しており、メールや海外文献の翻訳補助、日常用語の意味確認にも活用されています。2025年現在、翻訳精度も向上し自然な表現が得られますが、文脈確認は必要です。
ビジネスにおける事例ではありませんが、大学の英語授業において、ChatGPTが導入されました。AI技術を導入することで、学生のアウトプット精度の向上や英語スキルの主体的な取得を目的としているようです。
参考:大学の英語授業に機械翻訳とChatGPTを組み合わせたサービスを試験導入
4.メール文章作成
メールの文章を作成する際にも、ChatGPTの利用がおすすめです。社会人にとって、メールは欠かせないツールです。社内外問わず、さまざまな相手と日々メールでやり取りしていると思います。その時間を短縮できれば、大幅な業務の効率化につながるでしょう。
ChatGPTは特に返信文や営業メールのドラフト生成に強みがあります。具体的な使い方としては、相手の返答をChatGPTに入力して、「このメールに返信してください」というプロンプトを与えることが挙げられます。また、返答だけではなく、営業メールの作成もChatGPTがサポートしてくれます。
ここでのポイントは、プロンプトを工夫することです。どのような相手に対して何を伝えたいのかなどを明確に指示すれば、より適切なアウトプットを得やすくなります。
プロンプトのコツや例などは、下記の記事で詳しく紹介しています。
5.記事のライティング
ChatGPTは、記事のライティングも可能です。オウンドメディアを運営している企業にとって、記事の作成は重要な業務です。社内にライターがいない場合は外注するケースが多いですが、ChatGPTを活用すれば内製も検討できるかもしれません。特に構成案や見出し文、本文の下書きをChatGPTで生成可能です。企業でも内製スタイルでライティング効率を向上しています。
例えばITmedia NEWSは、記事執筆・編集フローにChatGPTを含むAI技術を導入し、日々の編集・執筆効率を上げていくことを発表しました。
参考:ITmedia NEWSは記事執筆フローにChatGPTなどAIを導入します
6.文章の要約
ChatGPTを活用すれば、文章の要約も簡単です。例えば、会議の長い議事録がある場合、その議事録をChatGPTに入力して「要約してください」というプロンプトを与えれば、ポイントを抽出してまとめてくれます。要約品質は改善されており、閲読時間や情報共有時間の大幅短縮に寄与します。
インプレスのウェブメディア「PC Watch」は、ChatGPTを活用した自動要約機能を試験的に導入しました。「AIでこの記事を要約する」ボタンをクリックするだけで、約10行に要約してくれます。
参考:インプレス社、ウェブメディア「PC Watch」にChatGPT活用 長文記事を自動要約…メディアで導入の動き進む
7.コード生成
ChatGPTはPython、JavaScript、SQLなどさまざまな言語でコードを生成できます。仕様を自然言語で指示するだけで、動作サンプルや関数を自動生成し、エンジニアの効率化に貢献します。また、具体的な例を入力することで、より高い精度でのコード生成も可能です。
ITエンジニア173名以上に対して実施されたINTLOOP社の調査によると、6割以上のエンジニアがChatGPTを含むGenerative AIを「ソースコードの記述」に利用していることがわかりました。

出典:INTLOOP株式会社「イントループがITエンジニアのChatGPTの活用状況を調査」
なお、コード生成の効率性を高めたいと考えているプログラマーにおすすめなのが、スキルアップAIの「プログラマーのためのコード生成AI講座」です。本講座では、代表的なコード生成AIの使い方を学習することで、コーディングを効率よく進められるようになります。
8.コーディングチェック
ChatGPTはコーディングチェックも可能です。作成したコードがエラーになってしまった場合、そのままChatGPTに入力して「エラーを修正してください」と指示すれば、修正箇所を指摘してくれます。これにより、プログラムのバグを見つけ、修正するのに役立ちます。テストコード生成やコードレビュー支援として使う事例も増えています。
9.クリエイティブ作成
広告企画、ネーミング、UIアイコン案、イベント企画などのブレインストーミングにChatGPTを活用できます。クリエイティブとは、画像・動画の作成や、企画のアイデア出しなどです。
例えば、「化粧品会社の新しい広告のキャンペーンを考えてください」「転職イベントの企画案を出してください」のようにプロンプトを与えれば、さまざまなアイデアを出してくれます。そのほか、アプリのUIに最適なアイコンの提案やネーミングのアイデア出しなど幅広い活用方法があります。
また、「Argil AI」というプラグインを利用すれば、画像も自動生成できます。Webサイトやオウンドメディアを運営する上で、非常に便利なサービスです。
10.SNS投稿作成
ChatGPTは、SNSの投稿も作成できます。例えば、新製品の発売をInstagramで紹介する場合、ChatGPTは投稿する文章やハッシュタグを生成してくれるのです。
また、SNSに何を投稿しようか悩んでいるときにも、ChatGPTはさまざまなアイデアを提供してくれるでしょう。
11.資料作成
ChatGPTは資料作成にも活用できます。プレゼン資料や提案書の見出し構成、要点整理、表やダイアグラムの説明文作成などのアウトラインを整えてくれます。資料を作成する中で、見出しや要点のまとめに悩んでいるとき、ChatGPTは新しい視点からアイデアを提供してくれるため、資料作成が捗るだけでなく、クオリティを高めることにもつながります。
また、ChatGPTに文章の図解や表の作成を指示することも可能です。生成された内容はそのままコピー&ペーストして活用できるため、効率的な資料作りに役立ちます。
12.業務マニュアル作成
業務マニュアルの作成にも、ChatGPTを利用できます。例えば、新入社員向けに業務マニュアルを作成する際、一から作成するのは大変です。
そこで、ChatGPTとの連携によって誕生したのが「AIサジェスト」という機能です。Webブラウザ上での操作を自動記録してマニュアル化してくれるため、作成時間の大幅な短縮につながります。
参考:“日本初”マニュアル自動作成ツールManualForceがChatGPT連携しAIサジェスト機能リリース
13.社内ドキュメント検索
技術の進化により、ChatGPTを活用して社内ドキュメントの検索も可能となりました。
Allganize Japan株式会社がリリースしたAIチャットボット「Alli」を利用すれば、社内のドキュメントを検索して、質問に対して回答してくれるのです。このシステムは、コールセンター業務や採用業務など、さまざまな場面で活躍してくれるでしょう。文書検索の自動化により従業員の情報取得時間が削減されています。
参考:Allganize、ChatGPTの活用による回答自動生成型検索サービスを、AIチャットボット「Alli」の新機能として提供
14.チャットボット
ChatGPTは、チャットボットとしても活用されています。具体的には、LINE公式されていますカウントやウェブ対応チャットにChatGPTを統合されています。ユーザーからの質問に即対応するFAQ型チャットボットとして導入例が増えており、カスタマー対応品質と効率を両立しています。
参考:自社の独自データを搭載したChatGPTがLINEとウェブで使える「anybot for ChatGPT」が機能を大型アップデート
15.AIスピーカー
AIスピーカーにもChatGPTの技術が用いられています。
例えば、ChatGPTの技術をスピーカーに搭載することで、カスタマーサービスの応答を自動化できます。ホテルやコールセンターなどで、ChatGPT搭載AIスピーカーによる自動応答業務が導入実績がすでにあります。自然言語音声対応によって24時間対応や言語サポートも可能です。
参考:AI音声アシスタントAVA – 世界初のChatGPT搭載ホテル向けAIスピーカー
16.商品・サービスの企画
ChatGPTは、商品特徴や顧客層を伝えるだけで、新商品やサービス企画案を複数提示してくれます。
「〇〇(商品名)の販売企画を考えてください。〇〇(商品名)とは、△△(商品ジャンル)で、××といった特徴があります。」というようなプロンプトを与えれば、企画アイデアをいくつも考えてくれます。
商品・サービスの企画のアイデア出しは、経験値がないとなかなか浮かばないものです。ChatGPTをうまく活用すれば、アイデア出しの時間を短縮でき、企画を練る時間を増やせます。
17.商品・サービス説明の自動生成
ChatGPTは、商品・サービス説明の自動生成にも活用できます。近年はECで商品を販売する事業者が増えましたが、商品ごとに説明文を作成するのは大変です。そこで、商品に関する概要をChatGPTに入力して、「魅力的な商品説明文を作成してください」と指示すれば、簡単に説明文を作成してくれます。
18.契約書の作成
契約書の作成にも、ChatGPTは活用できます。ChatGPTに取り引きの条件や条項を入力すれば、基本的な契約書の草稿を作成してくれます。
ただし、契約書は法的な重要性が高いため、専門家の最終チェックが必要です。ChatGPTで作成して終わりにしないように注意しましょう。
19.エクセルの関数生成
ChatGPTは、エクセルの関数やピボット集計、複雑なデータ処理式などを生成できます。特定の計算を行うためのエクセルの関数が分からないときは、ChatGPTに質問することで解決につながります。調べる時間を短縮でき、エクセルでの業務を効率化できます。
20.リファレンスチェック
ChatGPTはリファレンスチェックにも活用できます。リファレンスチェックとは、自社の採用にエントリーした人のこれまでの実績・勤務状況に偽りがないかを確認することです。
これまではリファレンスチェックに多くの時間が割かれていましたが、ChatGPTによって自動化することで、一人あたりの採用にかかる時間を大幅に短縮できるでしょう。
参考:リファレンスチェックサービスのParameが、ChatGPTを活用した「リスク情報の自動抽出」「質問項目の自動生成」のAIサポート機能を業界初リリース
21. タスク・スケジュール管理
ChatGPTは、タスクやスケジュールの管理に役立ちます。日々の業務で優先順位を整理したり、ToDoリストを作成したりする際に、ChatGPTに業務内容や予定を入力することで、効率的に整理・分類してくれます。たとえば「本日の業務内容をまとめて優先順位をつけてください」と依頼すれば、緊急度・重要度をもとに分類されたリストを生成してくれます。OutlookやGoogle Calendarと連携して使うことで、より一層の効率化が図れます。
22. データ分析・レポート生成
ChatGPTは、データ分析やレポートの作成にも応用できます。分析対象のデータや要件を与えれば、ChatGPTは可視化の方法や分析観点を提案したり、説明文を自動生成したりできます。表や数値の解釈を補足する文章を作成することも可能なため、報告資料や経営向けのレポート作成が効率化されます。BIツールと併用して活用すれば、定型レポートの自動化も期待できます。
23. 社内ナレッジ活用
ChatGPTは社内ナレッジの活用にも貢献します。社内に蓄積された文書・議事録・FAQなどをもとに、従業員からの質問に自然言語で回答するナレッジボットを構築する企業が増えています。たとえば、Allganizeの「Alli」ではChatGPTを活用して社内ドキュメントを検索し、自動応答を行う機能が提供されています。従業員が必要な情報に素早くアクセスできることで、業務効率が向上します。
24. 社員教育・研修支援
ChatGPTは社内ナレッジの活用にも貢献します。社内に蓄積された文書・議事録・FAQなどをもとに、従業員からの質問に自然言語で回答するナレッジボットを構築する企業が増えています。たとえば、Allganizeの「Alli」ではChatGPTを活用して社内ドキュメントを検索し、自動応答を行う機能が提供されています。従業員が必要な情報に素早くアクセスできることで、業務効率が向上します。
25. 意思決定支援・戦略立案
意思決定や戦略立案の場面でも、ChatGPTは有用です。市場動向や競合の分析、SWOT分析や5フォース分析などのフレームワーク活用にも対応し、経営判断の材料整理を支援してくれます。ChatGPTの生成する選択肢や仮説案を基に、会議での議論がスムーズになるケースもあります。最終的な意思決定は人が行うとしても、情報収集や整理を迅速に行えることで、経営スピードが向上します。
【ジャンル別】企業のChatGPT活用事例5選
ChatGPTを先進的に活用している企業事例を5つご紹介します。
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
MUFGは、ChatGPTを「AI-bow(銀行)」として活用し、行内の情報検索、照会対応、文書作成業務のデジタル化を進めています。
主な取り組みは以下の通りです。- AI-bowの導入
- 業務革新
- 活用促進
- ユースケース
2023年度上期には一部の行員に公開され、現在は全行員へ展開中です 。自然言語で指示に応答し、個々の業務変革を支援する「相棒」を目指しています。
行内情報を学習させた独自のGPTの構築や、ユースケースごとの最適化を通じて、業務効率化を図っています。
アイデアソンや研修を通じて行員のAI活用を促進しており、2024年度のアイデアソンでは400件以上の応募がありました。
データドリブン営業、事業モデル変革、社員の働き方改革の3つの軸で、40以上のAIユースケースを推進しています。
MUFGはこれらの取り組みにより、AIを活用した業務効率化と新たな価値創造を目指しています 。
参照:OpenAI社との生成AIを用いた金融業務の高度化・効率化の取り組み開始について
パナソニック コネクト株式会社
パナソニック コネクトは、ChatGPTをベースとした社内向けAIアシスタントサービス「ConnectAI」を導入し、業務効率化と社員のAIスキル向上に大きな成果を上げています。
主な成果は以下の通りです:
- 労働時間削減
- 利用状況
- リスク軽減
- 自社特化AI
2023年6月から2024年5月までの1年間で、全社員の労働時間を延べ18.6万時間削減しました。
導入から12ヶ月でアクセス回数は139万回を超え、直近3ヶ月の利用回数は前年同期比41%増です。
16ヶ月間で情報漏洩や著作権侵害の問題は発生していません。
023年9月からは自社固有の公開情報を利用可能にし、2024年4月からは品質管理など社外秘情報に対応するAIも導入しています。
今後、パナソニック コネクトは、品質管理だけでなく、人事やITサポート、カスタマーセンターなどへの活用範囲拡大を計画しています。
参照:パナソニック コネクト 生成AI導入1年の実績と今後の活用構想
株式会社ビズリーチ
ビズリーチは、東京大学マーケットデザインセンターと共同で「GPTモデルのレジュメ自動作成機能」(GPTツール)を開発し、転職活動の効率化と質の高いマッチング機会の最大化を目指しています。
このGPTツールの主な特徴は以下の通りです。
- 職務経歴書の自動作成
- 高品質な文章表現
- スカウト受信数の向上
簡単な質問に答えるだけで、最短30秒程度で350文字以上の職務経歴書を自動でスピーディーに作成できます。
ビズリーチが蓄積したノウハウとデータを生かした独自のロジックとOpenAI社のGPTモデルを組み合わせることで、企業やヘッドハンターがスカウト送信の判断を行いやすい、整理された業務内容が作成されます。有識者による評価でも、「職務経歴書の構成」や「問題解決能力の高さ」に対する評価が著しく高く、質の高い文章表現になると検証されています。
GPTツールを使って職務経歴書を更新した会員は、使用しなかった会員と比較して平均で40%多くのスカウトを受け取ることが確認されています。
ビズリーチは、このGPTツールを活用することで、ビジネスパーソンのキャリアにおける選択肢と可能性を広げるサービス向上を目指しています。
参照:GPTツールで作成した職務経歴書でスカウト受信数40%増加
株式会社大和証券グループ
大和証券グループ本社は、社内向けAI対話環境に最新の生成AIモデル「GPT-4 Turbo with Vision」と「Claude3」を導入しました。
同社は2023年4月よりセキュアなChatGPT対話環境を導入し、プログラミング補助や議事録作成などに活用してきました。
今回の新モデル導入により、GPT-4 Turbo with Visionは画像・PDF活用で業務適用範囲を拡大し 、Claude3は長文読解や日本語の流暢さで顧客接点での活用が期待されています。
大和証券グループは、AI活用で生産性向上と知見蓄積を図り、今後は顧客サービス向上に向けた直接活用も検討しています。
参照:最先端の生成 AI「GPT-4 Turbo with Vision」「Claude3」の導入について
株式会社GMOインターネットグループ
GMOインターネットグループは、グループ全体でChatGPTを積極的に業務活用しています。
主な取り組みと特徴は以下の通りです。
- 業務効率化と新サービス検証
- セキュリティとデータ管理
- 従業員の活用推進
文章作成のアイデア出し、要約、Excel関数の構築、プログラムの生成・デバッグなどに活用し、業務プロセスを改善しています。
機密情報や個人情報を含む業務にはデータ学習されないAPI版の利用を目指しており、Web版の有料版利用を推奨しています。
従業員の約40%がChatGPTの利用経験があり、情報リテラシー研修や「ChatGPT業務活用コンテスト」を通じて、さらなる活用を促しています。
これらの取り組みにより、GMOインターネットグループは業務効率と生産性向上を図り、顧客へのサービス提供向上を目指しています。
参照:GMOインターネットグループが「ChatGPT」の業務活用を開始
【ジャンル別】企業のChatGPT活用事例10選
本項ではさまざまなジャンルに分けて実際にChatGPTが活用されている事例を10選紹介します。
ChatGPT×不動産
株式会社Realty Bankは、不動産関連事業者向けの不動産業界のAIアシスタントチャット「不動産AIチャット」のプロトタイプ版を公開しました。ChatGPTが搭載されており、住宅ローンの計算や不動産用語、土地の価格など不動産に関するあらゆる質問に答えられます。

出典:不動産AIアシスタントChatGPT搭載の『不動産AIチャット』
ChatGPT×金融
株式会社MILIZEは、ChatGPTを活用した次世代金融アドバイスサービス「MILII TALK(β版)」の提供を開始しました。LINEのトーク画面で、お金に関する質問(家計、不動産、年金、保険など)をすると、30年後の銀行員をイメージしたオリジナルキャラクター、次世代金融アドバイザー「MILI」が会話形式で回答します。

出典:株式会社MILIZE「AIとFintechのMILIZEがChatGPTを活用した次世代金融アドバイスサービス「MILII TALK(β版)」を提供開始」
ChatGPT×自動車
独メルセデス・ベンツグループは、米国で90万台超の車にChatGPTを3か月試験提供し、得られた知見をもとに生成AIの車への搭載拡大につなげると発表しています。ChatGPTの自動車への実装は世界初です。音声での訪問先の詳細や夕食のレシピのやりとりなど、細かい会話の実現を目指します。
参考:メルセデス・ベンツ、ChatGPTを試験搭載 米国で90万台
ChatGPT×旅行
株式会社ObotAIは、ChatGPT (GPT-3) をインバウンド施設、越境EC向けにAI学習させた「多言語チャットコマース」のサービス提供を開始しました。外国人顧客からのお問い合わせに多言語AIチャットボットや翻訳機能のついたライブチャットで対応するなど、人材不足の解消や、タイムラグのない多言語コミュニケーションで売上アップの実現を目指しています。

出典:株式会社ObotAI「訪日外国人や越境EC事業者をサポート!Chat-GPT (GPT-3) をインバウンド施設、越境EC向けにAI学習させた「多言語チャットコマース」のサービス提供を開始」
ChatGPT×医療/健康
Flora株式会社は、ChatGPTを活用し、女性の健康課題に特化したチャットアシスタント機能「Flora AI」を開発しました。ユーザは健康に関する問題や解決策など何でも自由に相談が可能で、また、なんとなく辛い時の相談相手としても活用することができます。
参考:Flora株式会社がChatGPTをFemTechに活用した「Flora AI」を開発
ChatGPT×教育/学術
株式会社みんがくは、ChatGPT搭載の学習塾支援サービス「先生のBUKA~優秀な部下としての教育現場用ChatGPT導入~(β版)」をリリースしました。「ChatGPTのリアルタイム回答に任せるのは、まだ不安で怖い」という先生の課題を解決するために開発された、教育現場での利用に特化したChatGPTコミュニケーションツールです。

出典:株式会社みんがく「ChatGPT搭載の学習塾支援サービス「先生のBUKA~優秀な部下としての教育現場用AI~(β版)」のリリースを発表」
ChatGPT×就活
株式会社リブセンスは、転職口コミサイト「転職会議」にChatGPTをAPI連携し、企業口コミの要約情報を提供しています。360万件以上の膨大な口コミ情報を短くわかりやすく要約することで、ユーザは短時間で的確に各企業の特長や社風を読み取ることができるようになりました。
参考:転職口コミサイト『転職会議』、ChatGPTのAIを活用した企業口コミの要約情報を提供開始
ChatGPT×マーケティング
FunTre株式会社が開発するマーケティングオートメーションシステム「Boken」は、ChatGPTによる自動文章生成を活用することで、より効率的かつ正確な配信文書を作成することができます。簡単な操作で、ターゲット顧客に対して適切なタイミングで最適なプロモーションやキャンペーンの配信を行うことができます。
出典:FunTre株式会社「日本初!マーケティングオートメーションシステム「Boken」がChatGPTによる自動文章生成に対応」
ChatGPT×法律
弁護士ドットコムは、ChatGPTを活用した「チャット法律相談α版」を開始しました。離婚・浮気・金銭トラブルなどの男女問題に関する相談を相談者が入力すると、チャット形式で自動的に回答します。今後は交通事故、相続、労働問題などのカテゴリを順次追加していく予定です。
参考:弁護士ドットコム、世界初の日本語版※、AI法律相談チャットサービス『弁護士ドットコム チャット法律相談(α版)』を5月12日より試験提供開始
ChatGPT×エンタメ
株式会社Trippyは、国内初のキャラクター×AIチャットサービス「AIアライさん」をリリースしました。「AIアライさん」はChatGPTを活用したAI LINE botで、「けものフレンズ」に登場する本物のアライさんとLINEしているかのような体験ができます。ユーザはアライさんに悩み相談をしたり、応援してもらったりすることができます。

出典:株式会社Trippy「【国内初】株式会社Trippy、『けものフレンズ』公式のAIチャットサービス「AIアライさん」をリリース」

ChatGPTを活用する際の注意点
ChatGPTはさまざまなビジネスシーンで活用でき、非常に便利です。その反面、以下のような点には注意しましょう。
- 情報の信憑性
- 著作権
- 情報漏洩
ChatGPTは、誤った情報を本当の情報のように提示することがあります。なぜなら、ChatGPTの回答は単語列を確率的に生成しているに過ぎず、本当にありそうな嘘の情報も提示できてしまうからです。
また、回答の中には著作権のある論文や新聞記事などの内容が含まれてしまうことがあります。そのため、回答の内容に著作権が含まれていないか、回答は事実なのかをしっかりと確認することが大切です。
加えて、ユーザがChatGPTに入力した情報は、ChatGPTの学習のために利用される可能性があります。そのため、機密情報や個人情報をChatGPTに入力しないようにしましょう。
以下の動画では、企業向けにChatGPTのリスクや取るべき対策を説明しています。自社でChatGPTの導入を検討されている方は、こちらもぜひ参考にしてください。
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まとめ
この記事では、仕事やビジネスに役立つChatGPTの活用事例30選を紹介しました。
ChatGPTは、リサーチ業務や商品・サービスの企画、社内ドキュメント検索など幅広い業務で活用できます。うまく活用することで、業務の時間を大幅に短縮でき、より集中して取り組みたいコア業務に時間を割けるでしょう。
他にも活用事例を知りたい、ChatGPTを使いこなすためにプロンプトエンジニアリングを学びたいという方には、スキルアップAIが提供する「ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座」がおすすめです。約3時間の講座で、業務に役立つプロンプトが書けるようになります。
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