事例
- 課題・背景
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2025年4月からCopilotが利用できる環境にあったが、なかなか浸透せず、Power Platformも全社的に見ると活用は一部のみで、営業現場ではほとんど利用がない状況だった
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全行員向け勉強会など全社的にDXが推進されていたものの、一般的な内容であり、営業実務での活用に結びつかなかった
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CopilotやPower Platformの操作や活用方法を理解できている行員が少なく、日常業務に活かせるレベルのリテラシー向上が必要とされていた
- 効果
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今年度から各部が任命したDX推進リーダーが中心となり、事務作業の多い担当者を集めて研修内容を振り返るなど、業務に即したツール活用を促す取り組みが見られた
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研修後にPower AutomateとBIツールを組み合わせた活用事例が自発的に生まれた
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研修のワークを通じて推進リーダー同士で情報交換したことで、組織全体でDXを推進する土壌が整った
ポイント
- ツールの習得だけではなく、「業務にどう活かすか」まで踏み込む設計により、現場での浸透を担う“伝道者”としての役割を明確化
- 行内で実際に稼働しているアプリを教材に、その構造を紐解く実務直結型のハンズオンカリキュラム
- 高いセキュリティーポリシーに基づく各種機能制約を前提としたカスタマイズカリキュラムにより、現場実務に即した研修を実現
- Copilotでは業務棚卸し・アイデア出しのワークショップを実施、Power Platformではアプリ作成をハンズオンで学ぶカリキュラム
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対象者
日系大企業を取引先に持つ営業本部各部から任命されたDX推進リーダー36名
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期間
2日間(1日4時間)
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内容
生成AIアイデアソン講座 Microsoft Copilot編、Power Automate for Desktopを用いたRPA 実践講座、Microsoft Power Appsを活用した業務アプリ開発講座
一般的なパッケージ研修は現場に響かない。実務直結のカスタマイズが必須だった
― 導入前の御社のDXへの取り組み状況を教えてください。
野尻様:
当行では現在、全社的に生成AIやPower Platformの活用を推奨しており、業務効率化に向けた取り組みを進めています。IT・デジタル部門が主催する全社向けの勉強会も頻繁に行われていますが、営業本部は本業務が非常に多忙であるため、新たなツールの情報収集が追い付かず、活用になかなか手がつけられていないのが実情でした。一方で、従前より導入済であった当行専用の生成AIツールは営業本部内でも利用率が高く、活用イメージを持てれば、CopilotやPower Platform等の新たなツール活用の土壌は十分にあると確信していました。
― 研修を導入した背景を教えてください。
杉田様:
研修導入の大きな目的は、Copilotの実業務での活用やPower Automate・Power Appsを用いた「日程調整アプリ」「社用車予約アプリ」などの既存の社内アプリを、営業現場の行員が自部署や自業務に適するようにカスタマイズできる知識・スキルを身につけ、利用率と定着率を高めることでした。Copilotは、2025年4月からアカウントの配布が始まったばかりでまだ浸透しておらず、Power Platformにおいては営業現場でほとんど活用されていない状況でした。生産性向上に直結するツールとして定着させるためには、単なる機能説明ではなく、現場の業務プロセスに即した教育が必要だと考えました。
― スキルアップNeXtを選んだ経緯と決め手を教えてください。
野尻様:
金融機関や営業部門への研修実績が豊富だったことに加え、最大の決め手は当行の実務環境の理解とセキュリティ制約に合わせてカスタマイズ研修をご提案いただけた点です。当行ではセキュリティ上の制約から使用できない機能があり、一般的なパッケージ研修では、こうした「当行ならではの環境」と乖離が生じてしまう中で、カスタマイズ対応をしていただけた点は非常にありがたかったです。
杉田様:
実際に行内で運用されている「社用車予約アプリ」や「日程調整アプリ」を教材として扱えるよう、ハンズオンに組み込んでいただきました。普段他部が業務で活用しているアプリの構造を紐解き、再現するプロセスを学ぶことは、現場の社員が「自分ごと」として捉える上で非常に重要でした。この「現場目線」の提案が、パートナー選定の決定打となりました。
まず“触れてみる”ことが活用の第一歩。既存アプリの構造理解が心理的ハードルを下げ、研修後に現場主導の事例が誕生
― 実際に研修を実施してみて、いかがでしたか?
野尻様:
Power Automate・Power Appsのカリキュラム参加者の反応として大きかったのは、ツールに対する心理的なハードルが下がったことです。これまではどこから操作したらいいか分からず敬遠していた層も、ハンズオンでアプリのインポートや編集といった一連の作業を体験したことで、「これなら自分でも扱える」という手応えを得られたようです。アプリが動く仕組みを理解したことで、ツールに対する漠然とした難しさが解消され、前向きな姿勢に変わりました。
杉田様:
Copilotのワークショップでは、自身の業務を棚卸しして活用シーンを考える時間を設けましたが、普段あまり接点のない他部署のメンバーと情報交換ができたことが好評でした。また、今回はDX推進リーダーに対象を絞って対面(一部ハイブリッド)で実施したことで、リーダー同士のコミュニケーション機会が生まれたことも組織として大きな財産です。
― 受講者の反応はいかがでしたか?
杉田様:
研修後わずか3週間で、ある参加者から、行内独自のBIツールとPower Automateを組み合わせた活用事例の共有がありました。内容は、研修参加前はBIツール上で還元される情報を毎朝メールに張り付けて部内メンバーに展開していたものを、Power Automateが毎日一定時間に起動しデータ取得・部内展開してくれる仕組みに変更したというものでした。「研修で学んだ知識を応用しました」と、現場から自発的な発信があったことも大きな前進です。
研修後のアンケートでは、今後も継続的に研修を実施してほしいという前向きな意見を頂いています。
― 今後の展開を教えてください。
野尻様:
今回研修に参加した各部のDX推進リーダーがハブとなり、学んだ知識やスキルを周囲に広めていくことを期待しています。DXやAI活用は一度の研修で終わるものではありません。リーダー向けのTeamsチャネルなどを活用し、継続的な情報発信とフォローアップを行っていく予定です。
杉田様:
将来的には、営業本部が「行内で最もAIを使いこなしている組織」となれるよう、現場主導のDXをさらに加速させていきたいです。スキルアップNeXtには、今回の成果を土台に、より実践的な「ゼロからアプリを作る」といったステップアップの支援も期待しています。
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