事例
- 課題・背景
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Copilotを導入したものの、社員が自分の業務での具体的な活用イメージを持てない、プロンプトの書き方が分からないという声が多くの社員から上がっていた
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全社展開に向けて、体系的な研修と実践機会の必要性を感じていた
- 効果
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受講者のCopilotを毎日利用する割合が受講前後で35.3%から67.8%へ増加
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発表会で共有された34名の業務削減時間の合計が月間約123時間に達した
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伴走支援を通じて生まれた活用アイデアを他受講生にも展開・実施されることで、月間800時間の削減効果が期待される
ポイント
- Copilotの基本概念からExcel、PowerPoint、Outlook、Teamsなど各製品での具体的な活用方法まで、体系立てて学べる研修設計
- Copilotによる活用アイデアをアウトプットする、実務直結型研修
- 現場でのCopilotの活用実践を伴走支援し、実務適用を支援
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対象者
希望者
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研修期間
約2か月
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研修内容
ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座(Copilot編)、Microsoft 365 Copilot活用講座、 生成AIアイデアソン講座(Copilot編)、
Copilot道場(質問会・発表会)
全社展開を見据え、アンバサダーを起点にCopilot活用の意識を変える
― 研修実施前の取り組みや状況について教えてください。
柴田様:
Copilotを昨年の夏頃から30〜40人規模で試験的に導入し、投資対効果を検討したうえで、2025年6月にHD全体で1000人単位でライセンスを付与することにしました。
その中で、Copilotが便利であることは理解できても、具体的に自分の業務にどう当てはめて使えばいいのか、またプロンプトをどう書けば良いのか分からない、という声が多くの社員から上がっていました。
― 研修と伴走支援の実施に至るまで、どんな経緯やきっかけがあったのでしょうか。
柴田様:
試験導入の段階では、説明会の開催、TeamsのコミュニティでのTipsやプロンプト例の共有といった施策を実施しました。しかし、それらは共有に留まっており、もっと体系的な研修や実践の機会が必要だと感じていました。そこで、各部門からITリテラシーの高いメンバーを選んで研修と伴走支援を受けてもらうことにしました。彼らに学びや気づきを自部署に持ち帰り、「アンバサダー」として活用を推進してほしいという狙いがありました。
辻様:
Copilotを試験的に導入した段階で社員にアンケートを取った際、「社内外の活用事例を知ってイメージを膨らませたい」「部署向けの個別説明会や質問会を開いてほしい」といった声が多く集まりました。スキルアップNeXtの提案による研修と伴走支援の内容は、まさにそうした現場のニーズに合致するものでした。
受講者の利用率が67.8%まで増加し、34名の合計で月間123時間の業務時間を削減
― 実際に研修を受けてみて、いかがでしたか。
柴田様:
研修と伴走支援の組み合わせが非常に効果的でした。eラーニングで基礎を学び、アイデアソン講座で自分の業務への活用アイデアに落とし込み、研修後の実践で生まれた疑問は質問会で講師の方からのアドバイスでタイムリーに解消できる。さらに、その後の発表会では、他の参加者のCopilotの活用事例や具体的なプロンプトを知ることができました。最終的には、受講者のCopilotを活用した業務やプロンプトをナレッジブックのようにまとめていただいたことで、個人の学びが組織の知見として蓄積することができました。
辻様:
当初は生成AIを何でも解決できる魔法の道具のように認識している社員も少なくありませんでした。アイデアソン講義で業務フローを可視化した上で生成AIを適用する箇所を特定するというフレームワークを身につけられたことは、地に足のついた生成AI活用を組織に根づかせるために非常に重要だったと感じています。
柴田様:
定量的な成果として、Copilotを毎日活用する社員の割合が研修前の35.3%から67.8%へと、ほぼ倍増しました。また、発表会で共有された34名の合計で月間約123時間の業務時間を削減できたという結果も出ています。ある受講者は、役員対談の台本作成業務において、Copilotを活用することで月あたり7時間の時間削減に成功していました。
月次報告資料や議事録作成、ルールチェックなど、部署横断で応用できるCopilotの活用ケースが生まれており、全社に展開することでさらなる業務削減効果が期待できると考えています。
― 受講者からの反応は、いかがでしたか。
柴田様:
非常に良かったと思います。アンケートでも「他の方の具体的なプロンプトと結果を学べたのが良かった」「実際に試した者同士で話さないと、実感として使い方が分からないので、発表会方式は非常に良かった」「そのまま使えるものもあり非常に参考になった」といった声が多数寄せられました。
― 今後の展開について教えてください。
辻様:
現在、社内には「バディAI」という独自の生成AIツールもあり、Copilotとの棲み分けや、それぞれに合った効果的な研修のあり方を整理・検討しているところです。まずは全社員が使える「バディAI」の浸透を優先しつつ、Copilotの活用も推進していく計画です。
柴田様:
今後は、立ち上げたコミュニティを活性化させ、我々事務局からだけでなく、社員同士で自発的に学びや気づきを共有し合えるような双方向の仕組みを作っていきたいです。また、利用率などを可視化し、積極的に生成AIを活用している「スーパーユーザー」が評価されたり、スポットライトを浴びたりするような仕組みも考えています。そうすることで、活用に困っている人が誰に聞けばいいか分かりやすくなり、全体の活用レベルが上がっていくことを期待しています。
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