Success Stories導入事例
画像やLLMの専門家を含むチーム体制で、生成AIを用いたプロダクト開発を支援するコンサルティングを実施
- 研修前の課題・背景
-
「生成AIを用いて、自社のブランドイメージを踏まえたパッケージデザインを制作したい」という顧客のニーズが増えていた
-
生成AIの活用に関して、具体的な方法に関する社内の知見が十分でなかった
- 研修後の効果
-
生成AIの強みを活用するための方法が明らかになり、ブランドイメージを再現したパッケージデザインを生成できるようになった
-
顧客のさらなるニーズも具体化し、パッケージデザインAIの新たな方向性を見いだすことができた
研修のポイント
- 過去のAI開発コンサルティングの実績を踏まえ、プロジェクトの課題やプラグ様のニーズに沿った解決策・リソースの提案
- プロジェクトマネジャーのほかに、各領域の専門家を含めた「チーム」でのサポート体制を構築
-
対象者
AIプロダクト開発メンバー
-
研修期間
2ヶ月
-
研修内容
機械学習の基礎に関する講座、プロダクト開発支援
既存の技術を拡張し、生成AIを用いたパッケージデザインに挑戦
― プラグ様では以前、「パッケージデザインを評価するAI」の開発に関して当社が伴走支援をさせていただきました。現状はいかがでしょうか。
お陰様で大企業のお客様を中心に高い評価をいただいており、当社の主軸事業になっています。
一般的なパッケージデザインの制作業務は、何十種類もの案を作成したうえで最終的に1つに絞り込むというプロセスが発生します。そして、パッケージデザインは商品開発の最後のフェーズでもあるため、時間が押したり予算がなくなったりといった課題も生じがちです。
また、1つの案に決定する際には、「消費者調査」ないしは「上席者の意思決定」が必要となります。前者は会場に数百名単位の参加者を集めて、各サンプルを比較してもらう。時間も費用もかかる方法です。後者は、一般的にはブランドマネジャーが最終決定を行いますが、その商品がターゲットとする層と意思決定者の属性とが異なる場合、マーケットニーズにそぐわないものを選択してしまう可能性があります。
このような問題を解決するために、当社が開発したプロダクトが「パッケージデザインを評価するAI」です。時間やコスト面での顕在化しているニーズと、意思決定に関わる潜在的なニーズをとらえたプロダクトであったため、サービスを軌道に乗せることができたと考えています。
― そのうえで、現在は「生成AI」の活用にも力を入れています。その理由を教えていただけますか。
2年ほど前から生成AIがブームになり、お客様からも「AIでパッケージデザインを作れないか」という相談をいただく機会が増えたことが1つの理由です。当社は既に「デザインを評価するAI」の技術を持っていたため、保有の技術を拡張してさらなるニーズに対応していきたいという思いがありました。
パッケージデザインAIの利用例:
日本のパッケージデザインをすべてAIに学習させたうえでデザインを生成できるプロダクト
タスクが明確な状況下で、課題解決に重きを置いた外部パートナーの選定
― 「生成AI」の技術はどのようなステップで取り入れたのでしょうか。
当初は自社のみでプロジェクトを進めました。具体的には、日本のパッケージデザインをすべてAIに学習させたうえでデザインを生成するという方法です。
ところが、お客様側のニーズを深堀りすると「自社のブランドイメージを踏まえたデザインを生成したいという」要望が強いことが分かりました。一方で、自社の技術だけではブランドの十分な再現が難しく、「ブランドをメインとしたパッケージデザインの生成」にあたり、外部の協力を得ることにしました。
― そのなかでスキルアップAIにお声がけいただいた理由を教えてください。
まず、3年ほど前に(デザインを評価するAI)の作成時にも御社に協力をいただいていて、その際に得た高い信頼感が一番の理由です。
今回のケースでは、サービスをローンチする前提での発注だったため、タスクが明瞭でした。「ブランドを中心としたパッケージデザインをいかに再現性高く生成するか」という明確な課題にもとづき、どのような手法を用いて課題を解決していくかが議論の争点であり、AIコンサルティング関連の会社に3社ほど相談を持ちかけました。
各社のお話を伺ったものの、やはり前回伴走してくださった御社への信頼が厚く、またチーム体制の面でも安心感を覚えたことから、今回も御社にご協力いただく運びになりました。
専門家の適切なアサインが成果創出の近道に
― 「チーム体制」というお話がありましたが、具体的にどのような点に安心感がありましたか?
プロジェクトマネジャーだけでなく、画像やLLMのスペシャリストが付いてくれたことです。先ほどもお話ししたとおり、やるべきことが既に明確なタスクに落ちていましたので、専門家の方がいるというメリットが非常に大きかったですね。
前回のプロジェクトでも御社のサービスの高い精度に満足していましたが、今回も専門家の方のスキルに脱帽しました。当社のメンバーからも高く評価する声が挙がっていますし、専門家が1人いるだけでプロジェクトの成果が変わることに気づかされましたね。
御社は特にAIエンジニアのネットワークが豊富であるという印象を持っています。プロジェクトの課題やタイミングに合わせ、最適な人材をアサインしていただける強みは、なかなか他社には見られないのではないでしょうか。
― 取り組みの成果についてはいかがですか?
当初の想定以上にしっかりと成果が出ていると感じます。例えば、ブランドネームやロゴなどを再現するための方法をアドバイスいただいたことで、ブランドの再現性が高まりました。
また、画像の前処理に関しても成果が表れています。画質を上げたり、必要なワードを入れたりすることで見栄えの良いアウトプットが生成できる点は、私たちにとっても大きな発見でした。
今後は、各企業のブランドごとにカスタマイズしたサービスを提供していくことが目標です。お客様からのニーズに応えつづけるべく、御社にも引き続きお力添えいただきたいと考えています。
あわせて読まれている事例
DX人材育成について相談したい方は