事例
- 課題・背景
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全社に展開する生成AI「D-AI-hatsu Assistant」に加え、DX推進室で技術検証として先行導入したMicrosoft 365 Copilot特有の活用法を模索していた
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Microsoft 365 Copilot特有の活用法を見出すため、体系的に学べるコンテンツと実践機会が必要だった
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DX推進室がMicrosoft 365 Copilotの効果的な使い方を他部署にも指導できるレベルに到達することを目指していた
- 効果
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受講者の87%が「AI を活用できる業務範囲が広がった」と回答し、Microsoft 365 Copilot特有の活用法やMicrosoft製品との連携方法を習得
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業務プロセスを分解し、効果的なAI活用法を設計する汎用的なメソッドを習得
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上記2つの習得により、DX推進室の伴走支援力がさらに向上
ポイント
- 段階的学習と伴走支援によってMicrosoft 365 Copilotの活用アイデアを生み出し、業務削減できる実践スキルを磨く
- Microsoft製品との具体的連携方法と演習により、実務に直結する活用法を習得
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対象者
DX推進担当者
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研修期間
1ヶ月半
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研修内容
ビジネスパーソンのための対話型生成 AI 講座Microsoft Copilot 編、Microsoft 365 Copilot活用講座、 生成AIアイデアソン講座Copilot編、
Copilot道場(質問会・発表会)
“事業部で使える”を軸に、Copilotならではの活用法を追求
― Copilot活用講座の実施にはどんな背景がありましたか
饗庭様:
ダイハツでは、生成AI「D-AI-hatsu Assistant」を全社に展開し、活用を推進をしています。Copilotは、全社展開はしておらず、技術検証として、DX推進室やCoE組織が先行導入しています。生成AI「D-AI-hatsu Assistant」の活用を基本としつつ、Copilot特有の使い方をまずDX推進室が理解し、「将来、事業部メンバーが使い始めたときにどう助言できるか」という視点でしっかり学ぶ必要がありました。
そこで、全社展開も見据え、DX推進室メンバーがCopilotの特性を体系的に学び、業務での具体的な活用アイデアや効果的な使い方を他部署にも指導できるレベルに到達することを目指し、Copilotライセンスを持つ約20名のメンバーを対象に、スキルアップAIの研修と伴走支援を受けることにしました。
― スキルアップAIを選んだ決め手を教えてください。
饗庭様:
スキルアップAIの講座を選んだ理由の一つは、自社課題をAIで解決するための伴走支援サービスである『AI道場』などで研修実績があったことです。加えて、個人的に研修企業を選ぶ際に重視しているのは、『事業部の業務に落とし込めるか』という点です。受講者が“自分の業務と結びつけて”、“今日から使ってみよう”と思える具体的なきっかけを提供してくれるかどうかが重要で、今回も『すぐに使える具体例』がしっかり盛り込まれている点が非常に評価できました。
受講者の87%が「AIを活用できる業務範囲が広がった」と回答。Copilotならではの便利さを実感
― 実際に研修を実施してみて、いかがでしたか?
饗庭様:
アンケート結果を見ると、受講者の87%が『生成AIを活用できる業務範囲が広がった』と回答しており、これは研修を通じてCopilotの具体的な活用方法や他のMicrosoft製品との連携方法を理解できた成果だと感じています。
また、これまでなかなか時間をとって体系的に学習する機会がなかった中で、段階的な研修と質問会・発表会という伴走支援の組み合わせがうまく機能しました。特にアイデアソンの講義内で、自分の業務フローを整理しながら、Microsoft SharePointやMicrosoft TeamsといったMicrosoft製品と連携した効率化アイデアを具体化できた点が非常に良かったです。講師のアドバイスを交えつつ、参加者同士で意見交換できたことで、新たな発見が多くありました。
Copilot特有の活用だけでなく、プロンプトエンジニアリングや質問の組み立て方といった汎用的スキルが身についたことも大きな成果です。これによって、私たちDX推進室が事業部メンバーへの伴走型支援を行う際に、教えられる引き出しが増え、より実践的なアドバイスができるようになりました。
― 受講後の活用方法を教えてください。
陳様:
「Microsoft 365 Copilot活用講座」でCopilotでパワーポイント資料を作成する方法を学んだのち、生成AIアイデアソンCopilot編で社内資料作成の業務フローで整理し、対応するプロンプトを作成しました。研修後に資料作成業務で検証した際には思ったような結果が得られなかったのですが、その後の質問会のグループワークでメンバーと相談しながら修正して再度試したところ、180分かかっていた作業時間が70分まで短縮されました。
吉田様:
私は社内問い合わせ対応の効率化に挑戦しました。問い合わせ対応は「確認」「問い合わせ内容の読解」「回答作成」の3つの業務に分けられますが、どの業務にもCopilotを活用しています。その中でもMicrosoft PowerAutomateと組み合わせて、該当する問い合わせメールを受信した際に、自動でMicrosoft Teamsに通知されるようにすることで、根本課題であった「問い合わせメールを確認しにいく手間」を解消しました。
― 今後の展開を教えてください。
饗庭様:
Copilotの全社展開については、現在さまざまな検討を進めている最中です。既存の生成AIツールとの役割分担や、社内クラウド環境との差別ポイントを見極め、事業部にとって効果的な使い方を見極めるための準備を進めています。
一方で、今回の研修で得た生成AI の活用ノウハウやプロンプトエンジニアリングのスキル、そしてワークショップ形式で業務フローを整理しながら具体的な活用アイデアを生み出すプロセスは、すでに大きな成果を生んでいます。これらの知見は、今後の社内向けAI リテラシー向上施策や、各事業部への伴走型支援プログラムの基盤として活用していけると確信しています。
スキルアップAIでは、様々な業界業種で950社以上の企業・自治体のAI/DX推進を支援しています。
ITやデジタルなどのDX推進、AI開発や生成AI活用などのAI導入/推進における、幅広い業界の人材育成の事例集をご用意しておりますのでぜひAI/DXの人材育成にお役立てください。
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