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事例

受講者のCopilotの利用率が飛躍的に向上。段階的学習と実践演習で受講者の「活用がイメージできる」を実現

住友ゴム工業株式会社
製造業
住友ゴム工業株式会社
5,000名以上 / 推進担当者 / 生成AI
公開日:  更新日:
住友ゴム工業株式会社
課題・背景

Copilot Chatの導入・全社展開を進めていたものの、活用にバラつきがあった

新しいテクノロジーへの抵抗感や活用イメージができないことが障壁となっていた

Copilotのリテラシーを体系的に学べるコンテンツが不足していた

Copilotの仕様が頻繁に変わるので、DX推進部門でもキャッチアップに苦戦していた

効果

受講者のうちCopilotの利用率が42.9%→85.7%と大幅に向上

DX推進部門がCopilotの基礎知識を網羅的に身につけたことが、現場ニーズに合わせたソリューションの提案や施策の計画、意思決定に活きるようになった

受講者が資料の骨子作成や会議要約に早速活用し、部内で活用アイデア共有するなど自発的な動きも生まれている

ポイント

  • 心理的障壁を取り払うプロンプト基礎から業務別プロンプトテクニックまで段階的学習
  • Copilotの基本概念からExcel、PowerPoint、Outlook、Teamsなど各製品での具体的な活用方法まで、体系立てて学べる研修設計
  • 実践スキルが身につく実務に即した演習問題
住友ゴム工業は、ダンロップやファルケンといった自動車用のタイヤを筆頭に、テニスボールから橋梁の支承までの幅広いゴム製品を手がけるメーカーです。 同社では、導入済みのMicrosoft 365 Copilot Chat(以下、Copilot Chat)の社内普及と検証期のMicrosoft 365 Copilo(以下、Copilot)の網羅的な理解を課題としており、今回、「ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座Microsoft Copilot編」「Microsoft 365 Copilot活用講座」を試験導入いただきました。受講後の所感を、デジタル企画部の金子様に伺いました。

「業務での活用がイメージできない」がCopilot活用の障壁に

― Copilot活用講座の導入にはどんな背景がありましたか。

金子様:

Copilot Chatの導入を進めていましたが、活用にバラつきがあり、理解度や関心度に大きな差が生じていました。これまでCopilotの使い方の解説動画など情報提供は行っていましたが、新しいテクノロジーへの抵抗感や活用イメージができないことが大きな障壁となっていると考えました。また、Copilotは頻繁に仕様変更があるため、DX部門でさえも最新情報のキャッチアップに苦戦していました。

これらの状況を踏まえて、まずはDX推進部門のメンバーがCopilotやCopilot Chat活用の研修を受講し、網羅的に理解を深めることが、社内全体での活用を進めるうえで必要だと判断しました。

Copilotを“毎日使える”に変えた、学びと実践の橋渡し

― 実際に研修を実施してみて、いかがでしたか?

金子様:

「ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座 Microsoft Copilot編」では、プロンプトの書き方のコツやCopilotの機能の解説などの基本的なところから学べるため、Copilotに対する心理的な障壁を取り払う助けになったと思います。

また、Copilotが何に使えるのかイメージできなかったという声が多かった中で、研修を通じて「各Office製品での具体的なCopilotの使い方がわかるようになった」という感想が多く寄せられており、受講者の評判も非常に良かったです。

研修に含まれる演習問題を通じてプロンプトの工夫や応用力が身についたという声もあり、PowerPointでの資料のたたき台作成、Teams会議の要約、Excelでのデータ加工やグラフ作成といった実践事例も出ています。活用事例を部内で共有するなど自発的な行動の兆しも見えています。

さらに、受講者の毎日CopilotとCopilot Chatを活用する割合が受講前の約43%から約85%に向上するなど、定量的にも変化が見られました。推進部門としても「活用イメージが持てれば、活用がスピーディーに推進されていく」という実感を得られました。

また、研修を担当する立場としても、Copilotの理解が深まったことで、今後の社内展開に向けた施策検討の解像度も大きく向上したと感じています​。

― 今後の展開を教えてください。

金子様:

今後は、今回の研修で得られた成果を踏まえたうえで、Copilot Chatの活用を全社的に展開することを目指しています。

具体的には、まずCopilotを含むAIツールをどのような目的・ユースケースで使用すべきかといったガバナンスの整備を進めています。また、活用の広がりを支援する施策として、社内でアイデアコンテストを企画しており、「まずは触ってみる」きっかけづくりにも注力しています。研修コンテンツについても、今後は実務に即した具体的な事例や応用方法を紹介することで、より業務に直結する学びが得られるような内容へ拡充していく予定です。

さらに、ワークショップなどを組み合わせることで、eラーニングで得た知識を実務に橋渡しする機会を増やしていきたいと考えています。指標としては、利用率、ROI(投資対効果)、従業員エンゲージメントの向上を重視しております。

― 「業務での活用がイメージできない」障壁を取り除く体系的な学習プログラム

●心理的障壁を取り払うプロンプト基礎から業務別プロンプトテクニックまで段階的学習
「ビジネスパーソンのための対話型生成AI講座 Microsoft Copilot編」では、Copilotの性能を引き出すために重要なプロンプトの書き方のコツや実行時の注意点など基礎を学びます。さらに、どの業務タスクにも使える共通テンプレートや具体的なプロンプト例を交えて実際の業務タスクでの使い方を丁寧に解説します。研修最後に用意された2つの課題を通してCopilotを実践することで、心理的障壁を取り払うことができます。

●ハンズオン研修で着実な実践へ
「Microsoft 365 Copilot活用講座」では、CopilotをWord、PowerPoint、Excel、Outlookで活用する方法を学びます。用意されたケースを通じて実際にCopilotを操作することで実践スキルを習得できます。
例)Excelファイルのテーブルデータ加工と可視化を効率化するCopilot活用方法
例)Outlookで商談の日程調整を依頼するメール作成を効率化するCopilot活用方法

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