Success Stories導入事例
各部門の代表としてDXをけん引するデータアナリストの育成に向けて。受講者が語る、研修での学び
そんな同社では、データアナリストの育成を目的に、当社の研修プログラムを導入いただきました。今回は、デジタルイノベーション部の周様・﨡原様と、受講者として本プログラムに参加いただいた監査部の山崎様にインタビューを行いました。
三井住友海上あいおい生命保険株式会社
周 愛軍様 デジタルイノベーション部・DI企画・開発グループ 課長
﨡原 麻衣子様 デジタルイノベーション部・DI企画・開発グループ 副長
- 2025年度末までに、本社部門の約20組織に各1名以上のデータアナリスト(データ分析の中心的な役割を果たせる人財)を育成する
- 社内で「DXインフラの整備」を加速させるにあたり、統計分析・論理的思考力などの知識やスキルを身に付け、データ分析を用いてビジネス課題を解決する人財の育成が必要不可欠である
- Tableauの活用をベースとしたデータ分析のスキル学習を通じて、現場でデータを活用していくための実践イメージを獲得していただくことができた
目標は各部門で1名以上のデータアナリストを育成すること
まずは御社における、DXに関する取り組みについて教えてください。
﨡原様
昨今、データを用いて組織のビジネス課題を解決するデータドリブンな企業経営が注目されるなかで、当社では「DX戦略」として、大きく2つの施策を掲げています。1つが、「ヘルスケアサービス(CSV×DX)による付加価値創造」。もう1つが、「ヒト×デジタルによる事業変革」です。これらを実現するために、DXインフラの整備に注力しており、その具体的な施策として「デジタル人財育成」と「データ基盤整備」に取り組んでいます。御社にお願いしているデータアナリスト育成プログラムは前者の取組みの一環で、データ分析を用いてビジネス課題を解決する人財を育てることを目的に実施しています。
データアナリストの育成に関して、どのようなゴールをイメージしていますか?
﨡原様
最終的なゴールは、各部門における身近なビジネス課題の解決を糸口に、実力や経験を積んで、より大きな課題解決に取り組んでもらうことです。
周様
データの可視化や機械学習を用いた解決など、個人レベルでできることは受講者自ら率先して行ってもらう一方で、難易度が高い案件に対しては、部の代表としての意識を持ちながら、社内のデータサイエンティストと連携しながら解決してもらうことを想定しています。
﨡原様
データアナリストの育成を本格的に開始したのが2022年度で、これまでに15名の本社部門の社員がプログラムを受講しました。受講者は各部門長から推薦していただいています。今後も取り組みを継続し、2025年末までに本社部門の全約20組織に各1名以上のデータアナリストを育成することを目標としています。
今回当社が担当したプログラムは、はじめにeラーニングで「データリテラシー」の基礎知識を学習いただき、後半2か月間で「Tableau・Tableau Prepの基本操作」や自社データを用いた「Tableauを使った問題解決のためのデータ分析」に取り組んでいただき、データをもとにした課題解決スキルを習得する内容でした。
周様
データ可視化のツールはいくつかありますが、Tableauが最も使いやすく、効率よくデータを可視化できるため、データアナリストが使用するBIツールはTableauを中心に据えました。
監査業務の効率化を目的にデータ分析手法を習得
山崎様が今回のプログラムを受講された経緯を教えてください。
山崎様
上長より部署の代表として推薦され、データ分析を業務に活用する視点や手法を学ぶために受講しました。
私は長年営業企画部門に所属していて、2023年に監査部に異動しました。前部署では営業成績や代理店のデータを加工するなど、データ処理に関する業務を行う機会が多くありました。そのような経験を評価いただき、現在は各種データの分析を通じ、監査業務の効率化・高度化に貢献することをミッションに業務に取り組んでいます。
監査は、どの領域にどのような監査をすれば会社が更に良くなるかを考え、実施するのですが、データ分析により注力すべき部署・項目を見つけることができれば、効率的・重点的に、資源を投入することができますので、より監査を通じた経営への貢献を果たせると考えています。
実際に研修を受講されてみて、どのような感想を持ちましたか?
山崎様
データ分析に関する知識を幅広く習得できたのが、一番良かったと感じるポイントです。
受講メンバーとして推薦されたときは、今までの経験を活かしながら部やグループに貢献できる貴重な機会だと思い、前向きに捉えました。一方、データ分析や監査業務に対する知識が現状では十分にあるとはいえず、受講して見ると周りの受講者が経験豊富な方が多かったため、不安や戸惑いもありました。
そのような私でもスムーズに受講することができたのは、事前のeラーニングで知識を補強したうえで臨めたからだと思います。また、データ分析の実践ワークは、自分が過去に営業企画において扱っていたデータを有効に活用するという組み立てだったため、身近な課題として取り組むことができました。
他のメンバーの視点を知ることも大きな学びに
Tableauの活用についてはいかがでしたか?
前半で基本操作の講義があったため、効果的にスキルアップができたと感じます。これまでグラフを作る際、時間をかけてExcelで行っていましたが、Tableauを使えば自動的にグラフのパターンが選択されるなど、便利に作成できることに感動しました。ベースが理解できると、感覚的にいろいろな可能性に挑戦できるようになるのでとても使い勝手の良いツールだと思います。
今回のプログラムではアウトプットのプレゼンまで行っていただきましたが、特に学びになったポイントを教えてください。
山崎様
最終的なアクションにつながる部分まで、データを用いて説得力のある報告をすることの重要性を学びました。私自身も一連のプロセスを体験することで、現場でも実践できそうだという自信を得られたことが大きかったです。
また、同じデータを使っているのに、アクションプランを含めて参加者全員のプレゼンがまったく異なるものになっていた点にも驚きました。そのような意味で、他部署のメンバーの方々の視点を知ることも大変勉強になりました。
研修での学びをどのように活かしていきたいですか?
山崎様
現在はデータを集めながら実践に移していく段階です。年度末には実践内容の社内発表もありますので、Tableauを活用しつつ、他のメンバーのプレゼンから学んだ新たな視点を参考に取り組みを進めていきたいです。
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