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    DX人材の内製化を推進するオーダーメイドの研修。PX(パーソナル・トランスフォーメーション)実現へ。

    カゴメ株式会社
    カゴメ株式会社
    1899年の創業以来、日本の食を見つめ、新しい食のあり方を提案してきたカゴメ株式会社。DXに対応できる人材を育成するために、2021年から「機械学習のためのPython入門講座」「現場で使える機械学習・データ分析基礎講座」やオーダーメイドの実践的なデータ活用講座を受講いただいています。今回は、カゴメアクシス株式会社でカゴメグループ全体の業務改革を企画・推進している喜多様に、デジタル研修を実施するに至った背景や受講後の成果、今後の展望についてお伺いしました。

    喜多真紀子様プロフィール(きた・まきこ)
    広告代理店を経て、2020年にカゴメ株式会社に入社。DXを推進するためにカゴメアクシスに出向し、業務改革推進部にてデジタル教育などを担当。
    目的
    • ビッグデータ解析やDXを主導できる専門性を持ったメンバーの育成
    課題
    • CDP基盤を立ち上げるため、会社としての研修が必要
    効果
    • 2025年までにDXを推進するための人材育成の道筋がついた
    • オーダーメイドで継続的な研修を設計でき、参加者の満足度を高められた
    • 外部のDX人材の採用が難しい市場環境下で内製化を実現へ

    2025年までに全社横断的な人材育成でDXを推進

    今回の研修を企画した背景について教えてください

    私の所属するカゴメアクシスはカゴメグループ全体のデジタル教育を担っています。2019年末からDXを意識した取り組みを全社的に推進しています。

    カゴメグループでは、DXに関するスキルをレベル1から5まで設定しました。また、部門別にもアプローチしていて、実践的なデジタル教育を進めています。

    デジタル人材を確保する方法として、外部の採用が簡単な時代かもしれませんが、私自身も含め各自がスキルアップしていく必要があるという認識を持っています。2020年に私が所属している部署ができたので、まさにこれから取り組んでいこうという段階です。

    研修の全体像について教えてください。

    レベルに合わせた研修を行っています。レベル5が一番上で全従業員の1%未満。ビジネス思想、サイエンス思想、プロジェクトマネジメント思想の3つを兼ね備えている人材です。一方、レベル1はデジタルに苦手意識があって興味も薄いという設定で、動画の視聴からスタートしています。

    2025年に向けて、デジタルやデータを活用するための事業計画を立てています。デジタル人材については、2025年までにレベル5を育成するという目標を立てています。そのレベル5に相当する人材が各部署で活躍していることをイメージし、全社横断的にDXを推進している会社になっていることを目指しています。

    研修ではPythonや機械学習について学んでいただきました。どのような効果がありましたか?

    過去に自分でPythonなどを勉強したことのある従業員と未経験者の両方が受講しました。経験者からは「実践的な対面での講義もあり、納得感があり、腹落ちしました」との声があり、「次はこういうことをやってみたい」という前向きな意見も出てきました。また、未経験者からは「AIを漠然としたイメージで捉えていましたが、機械学習のロジックを知ることで構造が分かりました。今まではAIと業務が結びついていませんでしたが、業務でも実践できそうです」との感想をもらいました。研修を通じて、自分ごと化してもらえたのが大きな一歩だと捉えています。

    育成計画の鍵となる自社課題に合わせたオーダーメイド研修

    研修の企画について大事にしていることはなんでしょうか。スキルアップAIを選んでいただいた理由も教えてください。

    今までいくつかの会社にお声がけしてきましたが、その中でスキルアップAIさんに昨年に引き続き、研修をお願いしました。2回目のお願いに至った理由は2つあります。1つ目は自社のデータを使って教育できること。2つ目は必要な際に対面で教えていただける環境を用意いただけたことです。カゴメの持っている課題や目標をざっくりとした内容でお伝えしたにも関わらず、「こういう研修はどうですか?」と複数の選択肢をいただけました。さらに、その中から選択する際にもカゴメの課題や目標を見据えてコンサルティングをしていただけたのが大きな決め手になりました。カゴメが必要としているデジタル教育を具体化、可視化してくださったので依頼しました。

    コンサルティングによって最適な教育を提供することにはこだわっています。

    親身になって一緒に考えていただけたことが本当にありがたかったです。DXやAIの専門家ではない私がどうやって研修の設計をしていけばいいのか分からない中で、同じ立場で考えてくださったことが決定打でした。課題に合った研修が設計できたことで参加者の満足度を高められましたし、実践的な内容がメインだったので理解が進むことにつながったと評価しています。

    また、自社データを使ってワークすることも実現できました。ただ知識をインプットするだけではなく、実際に手を動かす研修にしなければカゴメの自走化を実現できない。上っ面の学習ではなく、自分たちが毎日使うデータにAIを適用させていく。こだわっていた部分を実現していただきました。

    研修に使う自社データの選定にもこだわりました。さまざまな部門から研修に参加するので、共通して理解しやすくデータがまとまっている通販のお客様のデータを活用しました。部門ごとに普段見ている数字がまったく違うので、全員がイメージしやすいテーマにしました。ワークのためにデータの元となる状況を理解することに時間を使ってしまっては本末転倒になってしまいます。

    内製化のメリットは課題解決のスピードアップ

    人材育成を進めていった先にどのような姿を描いていらっしゃいますか?

    AIを活用した事業を企画する際に、今までは他社に依頼していたことを内製化することを目指しています。その前の段階として、社内の業務のデジタル化を進めていきたいと考えています。例えば、Power BIを自分で使いこなせるようにする。他社に依頼していた集計やデータ分析を自分たちでできるようにする。ビッグデータの解析やマクロを使えるようにする。こういったことは今まで属人化されていて、できる人に「これ、お願いします」となりがちでしたが、全体のレベルアップを図ることで業務を効率化していきたいと考えています。

    内製化のメリットについて教えてください。

    一番のメリットはスピードです。コスト削減やセキュリティ向上などももちろんありますが、ハイペースでアップデートされるデジタル環境下では、内製化によって、課題発見から課題解決に向けてのスピードが圧倒的に早くなります。外注する場合はまず、カゴメの状態や課題を伝えて、理解してもらう必要があります。そこからさらに必要な情報をもらってやり取りをしていくことになりますが、もし内製化して少人数で進めることができれば課題解決までの期間を短くできます。また、社会全体がDXに向けて加速している中、そのスピードに負けない社風を作る意味でも内製化のメリットは大きいと考えています。

    2019年から始まったDXへの取り組みはデジタル化推進会議の設置など、組織全体の取り組みにも反映されています。デジタル教育も含め、DXに関する活動についてはトップとも会議で意見交換ができています。トップと現場が話をすることで、DX推進に向かっていく文化ができていると実感しています。

    スマホでトマトを育てるアプリ「ベジホーム!」も成果の1つですね。

    DXの一環としてローンチしたサービスです。九州にある響灘菜園(※響灘菜園は、2005年にカゴメ㈱と電源開発㈱の共同で設立された会社です。)とスマホをつなぐことで、ゲーム感覚で農業体験ができます。農園に水やりの指示を出すなどコミュニケーションを取りながら育てていくと、市場では希少な高級トマト「ぷるりん」が届くサブスクリプションサービスです。
    他にも事業DXと呼んでいる取り組みも進めています。これは、各部門の課題を抽出して実際にどうやってDXしていくのかを全社横断的に取り組んでいるものです。

    DXとPX(パーソナル・トランスフォーメーション)の両輪を回す

    CDPが完成し、研修で学んだことを業務で実践できるフェーズに入っていると聞いています。

    CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)が今年、完成しました。それを実際に各部署で触って、活用し始めています。今回の研修に入れたPythonやデータ分析の知識がまさに活きてくるフェーズに入っています。将来的には全社員がアクセスできるようにしたいと考えており、今は段階的に開放していくための運用ルールなどの整備を進めています。

    これからCDPを開放していく段階にあって、スキルアップAIと進めてきた教育体系が活きていると実感しています。まずはPythonの入門的な内容を学ぶ。次に現場で使える機械学習を学ぶ。ベースの知識を学んで、次に実践編という流れが重要だと感じています。何から手をつけたらいいのか分からない、手探りの状態から研修を作っていく中でたくさんのヒントをいただけました。

    今後の展開について教えてください。

    導入部分から「苦手意識をなくすような研修をしましょう」「次は実践編にしましょう」と提案いただけたことで、笑い声が聞こえてくるような活気のある、満足度の高い企画を作れました。この研修を継続させていきたいと考えています。

    また、DXの推進にあたっては、PX(パーソナル・トランスフォーメーション)が大事だと考えています。私自身、デジタルに精通していたわけではなかったので未経験だからこそ見える柔軟さや視点を大事にしています。DXを通して、意識や考え方、発想力、企画力を変えていく。それがカゴメの利益につながる。それがDXの本質だと考えています。そのためにも未来につながる研修を今後も実施したいですね。

    カゴメ株式会社

    事業内容 :
    調味食品、保存食品、飲料、その他の食品の製造・販売 種苗、青果物の仕入れ・生産・販売
    企業規模 :
    500〜5,000名未満

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